「だったら聞くなよ」系

1級デューデリジェンス士過去問題例 | isologueに反応してしまいます。
本当はこっち契約書の著作権 | isologueに反応すべきなのは良く分かっているつもりなのですが。

ともあれ、デューディリ試験受験生の立場で解答しようという訳です。
「もう決定している」と言いながら発注しようという時点で「氏ね」「何しに来たんだこの馬鹿」な訳です。会社法務だったら、内容に関係なくまず「だったら調べる意味ありませんよね」と言います。相談に来たのが平社員なら「順序を知らない上司が悪いのであって君は悪くない」と言ってあげますが、部長以上だったら容赦しません。それが法務というものです。
まして、社外の立場ならなおさら毅然とした態度で断るべきです。よって問1は「辞退する」という趣旨のものを選べば良いですね……って、ないじゃん。
断らないなら、きちんとやるしかありません。(2)と(4)で迷いますが、最悪の場合通常レベルの調査で足りない可能性があるかも知れないので、ケースバイケースで最低限を確実に押さえる(2)を選択します。
続いて問2、これは「誰の名前でレポートが出されるのか」を考えれば簡単ですね。解答は(1)です。孫請けで、元請けの名前で出るレポートなら、元請けの意向に従っても構いませんが、自分の名前で出すレポートは、例え大間違いでも自分の信ずる所を書くべきです。
レポートを出す前に辞退してしまうと対価が貰えませんが、レポートを出しさえすれば一応の対価は貰える筈です。クライアントはレポートを握り潰す事ができるので、さほど心配する必要はありません。
もちろん、レポートを出した後で顧問契約を終了させたり、さらには社長を殴ったりする、というのも正解とは思います(その方が世の為ではあります)。でも、まずはレポートを出してから、ということで。

さて、問題は問3です。
どれも正解のように見えます。というか、(1)を選んでも、反対して聞いてくれるクライアントなら、そもそも最初からこんなシチュエーションにならないような気がします。
おそらくこれは引っ掛け問題で、全部正解です。というか、全部選択しないと不正解になると考えます。また、その順序も問題になるでしょう。
解答は、(1)→(2)→(3)→(4)と考えます。
まず反対、説得するためにベストを尽くします。聞いて貰えなければ「ヤバさ」を説明して説得は中止します。そして、リスクの最少化のためにせいぜい出来るだけの事をします。
やる事をやったら、こんな馬鹿クライアントとの契約は切ってしまいます。面倒見切れなくなるのは明らかに時間の問題です。

といった感じで解答を提出させていただきます。何点いただけるでしょうか?