数独の歴史と意義

http://hotwired.goo.ne.jp/news/culture/story/20050524201.html
何か滅茶苦茶話題になってるみたいですが。

嘘を嘘と見抜ける方々はもうぐぐって見付けている事と思いますが、数独は元々米国のパズルです。
http://www.nikoli.co.jp/puzzles/1/index_text-e.htmより

History
Sudoku Puzzle is not our original puzzle. We found this puzzle in American puzzle magazine, titled "Number Place" And we introduced this puzzle to our Japanese readers at 1984. First our title of this puzzle is "Suuji wa dokushin ni kagiru" It's means that number is limited only single (unmarried). But this title is too long, then it was abbreviated as "Sudoku". So "SU" means number, "DOKU" means single.

つまり数独以前に、米国のパズル誌に「ナンバープレース」があり、それを日本に持ち込む際にニコリが「数(中略)独(後略)」という名を付け、それが定着して略称「数独」となった訳です。

なのに、上記のwiredの記事には、

今、日本生まれのパズル『Su Doku』[数独、日本ではナンバープレースナンプレなどとも呼ばれる]が大人気だ。

とか書いてあって、正直イタいです。
ナンバープレース」の方が一般名詞で、「数独」はnikoliが付けた名前なのです。つーか、元々英語で「Number Place」な訳ですよ。それを「日本では」ナンバープレースとも呼ばれるって、どーゆー事ですか?
こんな事も分らん奴にパズルネタで記事を書いて欲しくない訳ですよ。ニコリスト歴15年を数え、ニコリダービーで1着を取った事もある人間としては。

元々米国にあったNumberPlaceが話題にならず、日本経由のものが英米で流行した、という事実に奇妙な感慨を覚えます。

ナンプレでなく数独が、つまりニコリのパズルの魅力は、その解き味にあります。他社のパズルが賞品で読者を集めようとしている中、ニコリは大して賞品を出さなくても、固定ファン層を確保しています。それは、パズルを解く行為自体に価値を見出しているからです。ただ問題として成立しているだけではありません。適切な難易度表示と、適切なペースで空白が埋まっていく快感にこそ真随があります。

そこが理解されないまま流行しても長続きしないと思います。というか(俺的には)粗悪なまま普及定着してしまうと、正直悔しいです。どうなることでしょう?