新事実(キバヤシ風に)

http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sougou/00003121sg300505141400.shtml
「つまり、カーブ前での減速が間に合わなかったのは、プレッシャーや疲労を原因とする操作ミスではなく、車両・編成自体に原因があるかも知れないという事だ」
「で、でも、始発駅の入線でもオーバーランしてたし、ブレーキが弱いなりの運転ができたはずじゃあ……」
「うむ、確かにそうだ。我々はプロにそれを期待するし、現に彼もプロだ。しかし問題は、いつも同じように弱いブレーキではなく、些細な条件の違いで効果に大きい差の付くブレーキだったという事だ。彼も、全ての駅でオーバーランしていた訳ではないだろう」
「た、確かに……」
「つまり彼は、ブレーキを掛けるべき時にブレーキが作動せず、ブレーキを掛けたくない時に非常ブレーキが掛かる、そんな欠陥車両を運転させられていたという事だ!!」
「な、なんだってーー!!!」

いや、この神戸新聞のニュースはびっくりですよ。もちろん、上の科白は言い過ぎで、あくまでも「(重大な)運転ミスでない可能性もある」に過ぎませんが。
ただ、あれだけオーバーランを繰り返しておきながら、わずか1分半しか遅延していなかったというのは、もしかすると凄い運転技術だったのかも、との妄想もしたくなります。
10回中3回起る不具合は、10回中10回起る不具合よりも始末に終えません。IMEの学習機能ですら、確率的なので思考の流れを遮るとして問題視する人もいます*1。まして、人の命を預る公共交通機関で、機械が安全でない方に不安定な動作をするというのは、問題でしょう。
それにしても、回生ブレーキから空気ブレーキへの切り換え時に、1秒以上ノーブレーキの時間があるなんて、信じられません。取りあえず電気抵抗ブレーキにしてみるとか、一時的に両方同時に作動するとか、どうせ不安定なら安全な方に異常動作するような設計ができなかったのか、疑問に思います。1秒に生活を掛けている人々から、ブレーキのタイムラグで1秒を奪うなんてひど過ぎではないかと思いました。正しいブレーキ時期は一瞬しかないのですから。

*1:http://homepage3.nifty.com/togasi/kaze_no_sato.htmlの「仮名漢字変換批判」に、学習機能のデメリットの説明があります。