今始めないと間に合わない! 大会社の株主総会準備スケジュール

なにげなくリンク元を見ていたら、「株主総会スケジュール」でBlog検索して長井秀和ネタにたどり着いてしまった方がいらっしゃったようで、一寸反省しました。

そこで今日は、ほんの少しだけですが、株主総会準備の話を書こうと思います。

3月決算の会社の場合、定時株主総会は6月までにやらないといけません。「なんだ、まだ3ヶ月もある」と思う方もありましょうが、あなたが商事法務の担当者だったら間違ってもそんな事を言ってはいけません。今から手をつけておくべき事があるので、商事法務の担当者だけはもう「総会モード」に気持を切り換えておきましょう。経理部の会計・決算担当者の「決算モード」とくらべればはるかにましなので、我慢して下さい。

では、まず何をすべきか。

  1. 定時株主総会の開催日の決定

「そんな先の事、決められる訳がない」と思ったあなた、悪い事は言いません、商事法務担当から外してもらいなさい。完全に日時を確定する必要は、ないと言えばないのですが、ある程度の範囲に限定させておく必要はあります。幅が広過ぎると、後で泣きをみます。

  1. 「計算書類承認取締役会」の設定

株主総会開催日の8週間(+1日)前までに、会計監査人に提出するために、下記の書類に関して取締役会の承認を得なければなりません。

これがどんな書類なのか、法務担当のあなたはまだ知らなくても大丈夫。経理が作ってくれるので、法務はとにかくセッティングだけしてください。
なお、経理の方も、このスケジュールをあまり深刻に考える必要はありません。会計監査人に提出するということは、間違っていても直してくれるという事です。「最悪でも叩き台だけは作る」事を目標に頑張って下さい。

まず、何より先にすべきことは、上記の2項目です。
ここまでやればある程度の時間は稼げるので、後はその間に勉強して下さい。

ちゃんとした会社なら、この程度の事はとっくに終っているはずですが、昨今のニュースを見ると、疑わしく思えてしまいます。どうなのでしょう?